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- サイディング塗装
古くから日本の住宅で使用されてきた主な外壁材は、"木板"や"土壁"が主流でした。
戦後になって住宅に防火対策に関する考え方が高まり、"モルタル"が外壁に使われる様になります。
最近では「耐火性」 「安価」 「施工の容易性」などから、サイディングボードが使われる様になってきました。
現在の日本で住宅外壁材シェアは約7割がサイディングボードを使用した住宅だと言われています。
窯業(ようぎょう)とは瓦やセメントなど、材料を高温で加熱処理して製造する工業の事を呼びます。
窯(かま)を使用して製造する産業なので窯業と呼びます。サイディングはセメントに繊維質材料を混ぜて高温で圧縮して製造します。
焼き物なのでコンクリート同様に重量があります。素焼きのセメントの状態なので、そのままでは非常に水分を含みやすい状態です。
製造工程でも十分に水分を飛ばす様にして作られます。そのため塗装を施すなど表面を保護してあげないと、内部に湿気を吸収して劣化しやすくなる外壁材です。
他のサイデイングよりも安価に製造できるので主流になっています。
旭化成のヘーベル(ALC)もサイディングではありませんが、同じ様に工場で製造されて住宅へ取り付けられる外壁材です。
主にガルバリュウム鋼板やアルミニウムを材料に製造されています。
窯業系に比べ軽量で建材が水分を含んで、外壁材自体が"膨張する事が無い"などの利点があります。
腐食に強い金属を使用していますが、塗装などで保護しないと"絶対に腐食しない訳では無い"という事です。
"腐食しにくい"だけですので保護することは大切です。
窯業系の方がデザイン性がありますが、最近では製造方法が向上して複雑な加工も可能になりました。
新築よりも改築時に使用される事が多いです。
サイディングは工場で塗装がして有ります。塗膜の劣化は、雨、紫外線、熱により、痛みが始まります。
【築3~5年以内】
外壁サイディング部分のクリアー塗装
洗浄、シーリング処理、付帯塗装、破風、軒天等の塗装
現状のサイディングがらを残す塗装で雨と紫外線の保護です、熱の影響は受けます。
【築7年~10年】
サイディングの塗膜の劣化とシーリングの劣化が起こり、サイディング自体もチジミ
サイディングのお合わせ目やシーリング部分に隙間が出
ます。サイディングの締め付け、シーリングの再処理が必要です、塗装は色を塗り膜厚を付ける事が必要です。
付帯塗装 破風、軒天、霧除け、戸袋等
【築10年~築18年】
サイディング自体のフヤケが出ている部分は張りえが必要です(同じ柄や厚みは合いません)
サイディングの締め付け、シーリングの再処理、塗装は下塗り、中塗りで目止めを行い色で仕上げます。
付帯塗装 破風軒天、霧除け、戸袋等
築18年を過ぎるとより多くの張り替え部分が増えます。
利点が多い窯業系サイディングですが、注意しないと行けない大きな問題点もあります。
新築で建造するには良い点が多いですが、10年位経過するとそろそろ住宅の塗替えを考えだす頃だと思います。
しかし、10年経経過して塗り替えを考えては遅いのです。ここで窯業系サイディングの問題点が出てきます。
サイディング製造メーカーが示していますが、新築後の窯業系サイデイングの耐久年数性能は約3~5年位です。
10年経過後だと外壁自体の劣化が進んで、サイデイング自体が水分を吸収している状態になります。
水分を含むとサイデイング自体が"膨張して歪んで"、サイディングボードが"下地から浮いた状態"になります。
そのため下地とサイディングとの間に"隙間"ができて、そこへ雨水が浸入する事で"雨漏りを起こす原因"に繋がります。
この状態で塗装を行っても隙間への雨水浸入は防げません。
浮いてしまたサイディングを下地へ締め付けるなどの補修を、行わなければ改善する事はできません。
金属系サイディングでも水分により腐食が起きます。前項でも述べましたがアルミや金属メッキでも、腐食しづらいだけで腐食しないわけではありません。
サイデイングの耐用年数が数年であるという事が一般的ではなく、塗替え工事の時には劣化が進んでいる状態が多いです。
ご自宅がどの様な外壁を使用していて、サイディングなのかなの確認をしてみて下さい。
①サイディングのフヤケによる痛みの状態(取り換えが必要)塗装や下地処理は無駄ですぐに剥げたりとれます
②旧サイディングを剥がし防水シートを張り新しくサイディングを張ります
③サイディング張り替え後にシーリング処理と塗装
サイディングの下地調整
歪みの調整
シーリングの再処理
4回塗
坪数 | 金額 | 坪数 | 金額 |
---|---|---|---|
20坪 | 360,000円 | 25坪 | 430,000円 |
30坪 | 470,000円 | 35坪 | 510,000円 |
40坪 | 560,000円 | 45坪 | 600,000円 |
①高圧洗浄
曲がりや歪みの直し
②窓回り・下回りなどの養生
③外壁の古いシーリングを剥す
④シーリング撤去後
⑤スクリュウ釘による
締め付け
⑥ネジによる締め付け作業
⑦プライマー処理後
のテープ張り
⑧「テープを剥がしシーリング処理の完成
⑨下塗り 透明
⑩中塗り 白色
⑪上塗り 仕上げ色
⑫完成